草子洗 

令和6年3月17日(日)梅若能楽学院会館 13時開演

梅若能楽会館の桜も少しずつ咲き始めています。

本日は大変多くのお客様にご来場いただきまして、ありがとうございました。

お客様の中には、舞台上に、小野小町や紀貫之など皆様もご存知の登場人物が居て、絵巻物を見ているような美しさとおっしゃる方がいました。歌会の場面で、とても華やかなお舞台でした。

次回 私が梅若定式能に出演するのは、7月でございます。

詳細はまた追って、ご案内させていただきます。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

                                    カメラマン 目黒秀綺

                              *写真の無断使用はご遠慮下さい。

『草子洗』(そうしあらい)
※梅若は草子洗 観世は草子洗小町

◉あらすじ
宮中での御歌合で、大伴黒主の相手は有名な小野小町と決まった。苦しい立場となった黒主は供を連れて小町の私邸へ忍び込み、小町の吟ずる歌を盗み聞きする。黒主は盗み聞きした歌を『万葉集』に書き加え、小町の歌を古歌のように装する。御歌合の当日、帝の御前には、小町、黒主、他に紀貫之等が並び御歌合が始まる。小町の順番となり歌が読み上げられると、小町の歌は帝が絶賛するが、その時黒主が『万葉集』を持ち出して小町の歌は古歌だと訴える。宮中は騒然となり、無実の罪をきせられた小町は窮地に立たされる。そこで小町は帝よりその草子を洗う勅許を得て、草子を洗い始める。すると黒主が入れ筆した小町の歌の墨が流れ消えてしまう。面目を失った黒主は自害しようとするが、帝の勅説によってその罪を許され小町、黒主の二人は和解する。そしてまた帝の命により、
小町は遺恨無き証に舞を舞う。

小野小町 角当直隆
紀貫之  山中迓晶
官女 井上貴美子
壬生忠岑 小田切亮磨
官女 井上須美子
河内躬恒 山崎 友正
帝    角当 美織  他

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