2021年11月27日(土)
二十五世観世左近記念観世能楽堂
一般社団法人設立記念公演 鸞ノ会 親子三代能
別会能の6日後に、鸞ノ会 親子三代能を催させていただきました。
父は『能 鶴亀』、娘(8)は初シテ『能 吉野天人』、私は、『能 石橋 大獅子』で、親獅子(白)を披かせていただきました。
娘の初シテを披かせて頂くに至った経緯をお話しますと、気の強い娘の性格から、私の仕舞の初舞台が4歳で、娘の仕舞の初舞台が3歳でした。なので既にこの1年の差で娘は私より上!という認識になっております。娘が7歳の時に、もうじき稽古を始めないと間に合わない「パパの能の初シテは9歳だけど美織がパパより1年前に初シテするなら来年やらないと間に合わないけどどうする?」と問いかけてみました。娘は数秒考えて「やる」と。(この負けず嫌いめっ!)とまんまと私の策略にはまりました(笑)
という経緯がございました。
毎回稽古は(やりすぎかな?)と思うくらい厳しくしております(そーいう年代です( ;∀;))なので申し合わせまで 一つも褒めずに厳しく直しました。その甲斐もあり当日は完ぺきな出来で褒めるしかありませんでした。
しかしこの経験は能楽師の子供としてしか経験できない事ですから娘のこの先の人生に何らかの形で良いものになると思います。
私は前シテと後の親獅子(白)を披かせて頂きました。子獅子(赤)は何度も勤めさせていただきましたが、年々の衰えは感じており子獅子に比べて親獅子の動きは余り動いてはいけないのですが、これではいけない!それなりに子獅子の動きも出来るようにある程度の体は維持しないといけないと再認識させられた披きでした。子獅子でお付き合い頂いた川口君はまだ若いとして ほとんど同年の山中君にお願いしたのは少し酷だったかと思いました。この場をお借りしてお詫び申し上げます
写真:三上文規 写真の無断掲載はおやめください
公演前に、事前レクチャーを収録しました。
あらすじなどの解説をしています。