藤戸

令和7年11月6日

鎌倉能舞台主催 能を知る会鎌倉公演で、「藤戸」のシテを勤めました。藤戸は以前 川崎能にて後のみ勤めさせて頂きました。その当時は楼雪先生と半々で勉強させて頂いておりましたので、前シテの方が難しいとの事で 後のみさせて頂きました。内容は とても後味の悪い内容で、お好きでない方も多々いらっしゃる演目かと思います。ワキの佐々木盛綱が戦で己の戦果をあげるために地元の漁師を使って先陣を得るための場所を聞き、その後 この秘密をこいつが喋ったら?と思い 亡き者にして海に沈めてしまうという内容から始まります。昔は戦 今現在は戦争として、その犠牲者は全て一般市民であります。この能の内容も戦の中で巻き添えにされた親子が主人公になるわけです。前シテは子を亡くした母の悲痛な訴えで後シテはその息子の亡霊がワキの佐々木盛綱に訴える。しかしワキの弔意に成仏する という やはり世阿弥が このままでは この親子が可哀想ということでの 脚色 なのではと思ってしまう内容で終演いたします。

photo by 駒井壮介

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